なぜ、野田総理は原発を再稼働するのか?

核兵器保有国は戦争をされたことがない

交渉における「原発」の役割について話します。しかし、本題に入るちょっとその前に。

核兵器を保有している国は戦争を仕掛けることはありますが、戦争をされたことはありません。

「なぜ戦争をされないか」。理由は爆発的な破壊力がある核兵器が戦争で使われると、非保有国は負けることが確実だからです。核兵器は高い開発技術が必要ですが、「自国」で「安く」、「大量」に生産できます。

最大の武器を持てば戦争で勝つことが出来ます。同様に核兵器という最大の交渉の武器を持つ国は非保有国に対して戦争という「交渉」で有利になります。

国際上の権力を保持するために

原発も核兵器と同じく、高い開発技術が必要ですが、「自国」で「安く」、「大量」に生産できます。

今までアラブ諸国と石油の取引をする時、「原発」という武器が使われてきました。アラブ諸国が不当な石油価格の提示をした際、原発の稼働率を上げることで取引額を一定に保つことができました。

しかし「原発」がないと、アラブ諸国が不当な石油価格の提示をした際、日本は要求に従わざる負えません。なぜなら日本には石油・石炭などの天然資源があまりないため、自国で莫大なエネルギーを生産できないからです。

原発と石油取引  また、他国からのエネルギー依存度が高くなれば、その分、日本は他国から支配されるので日本の国際権力は低下します。

権力がなくなると、日本企業が海外で自由に活動することができなくなる可能性があります。日本企業の業績悪化の原因につながるため、失業者を増やす結果になります。また、日本は国際的な貿易交渉において不利になります。

例えばアメリカの場合、日本政府に軍事基地を提供する代わり、日本国内の法律をアメリカ企業が有利なるように変えてきました。(ブッシュ氏が小泉氏に強い圧力をかけ郵政民営化になりました。その結果、アメリカの保険業界は日本に次々と参入することができました。)

(「原発と交渉」について理解するには交渉学の知識が必要ですので、理解してもらえないかもしれませんが、わかりやすいように精一杯書きました。理解していただけない場合は申し訳ありません。)

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